診療案内
ありふれた症状の「頭痛」ですが、中には、くも膜下出血や脳出血などの脳卒中や脳腫瘍などが原因であることがあります。当院では、頭部CTにて、当日精査を行い、結果に応じて、適切な医療機関と連携し、治療を行います。
原因のない、片頭痛などの場合、最近話題の注射の予防薬など、積極的な治療をおこなっています。
手足のマヒ、しびれ
手足のマヒ(麻痺)、しびれが起こる原因もさまざまですが、緊急を要するものは脳卒中です。
そのほか、脳腫瘍、脊椎脊髄の病気などでも起こります。
神経症状、頭部CTにて適切な診断をして、治療を行い、必要があれば、適切な医療機関と連携していきます。
めまい
めまいは、耳からのもの、脳からのもの、身体からのもの、とあります。
多くが、耳からや身体からのものですが、脳からのものには、脳卒中や脳腫瘍の症状のことがあります。
当院では、脳からのものでないかを診断します。
呂律がまわらない(構音障害)
急に呂律がまわらなくなったり、言葉が出なくなったりしたら要注意です。
口、歯、舌、喉が原因のこともありますが、脳卒中などの症状の場合、早く対処する必要があります。
動きが鈍い•手のふるえ
これらはパーキンソン病に見られる症状です。パーキンソン病は神経が変性する病気の中では、認知症で有名なアルツハイマー病に次いで多い病気です。
若いうちに発症することも、10万人に150人ぐらいと報告されており、高齢になると100人に1人とも言われています。放っておくと、どんどん動けなくなり、寝たきりの原因になります。
薬が有効な病気なので、早期に診断し、治療を開始した方が良いです。
てんかん
原因が不明の特発性てんかんと、脳卒中の後や脳の手術の後に起こる症候性てんかんがあります。
典型的に全身や半身がひきつけを起こすものもありますが、一瞬、様子がおかしくなるぐらいの、外からは分かりにくいものもあります。
一般的には薬による治療ですが、中には手術的治療を考えた方が良いこともあります。薬でのコントロールをします。必要であれば、適切な医療機関への紹介もします。
頭を強く打ったり、切れたりした場合の検査、治療を行います。
【慢性硬膜下血腫】
軽くでも頭を打って、その時は何ともなくても、1〜2ヶ月ぐらいしてから、歩きにくくなったり、認知症状、マヒ症状、尿失禁が出てくる、徐々に頭の中に血が溜まってくる病気です。超高齢でも、多くが局所麻酔での手術でよくなります。CTで診断して、適切な医療機関と連携し、治療します。
物忘れと一言で言いますが、中々、普通では判断が難しいことが多いです。特に初期には加齢による物忘れと見分けがつきにくいです。ただ、放置しておくと、一緒に住んでいる家族への負担は想像以上に大きいです。
ご本人を病院に連れてくるのも大変なことも多いですので、ご家族だけでも、相談に受診することも可能です。まだ特効薬はありませんが、詳しく評価して、一緒に相談しながら、薬も含めたサポートをしていきます。
嚥下障害(飲み込みの障害)は、脳卒中や、脳のケガ、その他の脳の病気、時に頚椎のケガや病気、それらの手術後には、実は結構な頻度で起こる症状です。
多くは自然に回復していきますが、後遺症として残ることも多々あります。また、高齢者の場合、圧迫骨折や大腿骨骨折などのケガ・手術や、心臓、肺、内臓の大きな手術の後の安静などがきっかけになり、嚥下障害が生じることもあります。
入院中には、主の病気に対する治療が中心となり、軽度の場合などは見逃されることもあります。
何か飲み込みにくいとか、ムセやすくなった、よく喉がゴロゴロしているなどがありましたら、当院では、飲み込みの精密検査ができますので、気楽に相談に受診してください。
飲み込みの障害がある場合、来院するのが難しいことも多いので、往診での診察、検査も可能です。
脳卒中や脳のケガ、脊髄のケガ・術後に、マヒ症状を残すことがあります。当初は力がはいらないことが問題ですが、しばらく経つと、より問題になるのは、痙縮(けいしゅく)という、筋肉の過剰なこわばりです。
せっかくリハビリで一旦良くなっていたのが、こわばりが強くなってきて、また動きにくくなったり、痛みが生じたり、また身体を清潔にしにくくなったりします。
リハビリが大切ですが、リハビリや通常の飲み薬だけでは、対応しきれない場合、ボトックスの筋肉注射が有効なことがあります。リハビリ科としての経験もある脳神経外科専門医が、診察し、必要であれば、ボトックス注射を行います。
来院するのが難しい場合、往診でも対応できます。 顔面けいれん、眼瞼けいれんに対しても有効です。